過去ログ11 2005/4/6 16:26

#佐藤章子
潜在
午前三時の必要性がたった今解った気がした

両足が横にはりついてまるで星みたいだ
左目を廊下に忘れたから今日ははやく寝よう

ひどく瞬いた世界の夕暮れに
軸が傾いて腕の栓ばかり見ては
凍る爪先を踏み固めていく
(青い空を笑う君に告げる)
空回りの真相は一方通行の
陽だまりでしかなかったということ
決まった席の影が小刻みに声を高めるということ
床に流した指の束はまだ足首をつかんでいる

もう言葉を発する意味は無いのかもしれない
沢山の絵の具が散らばって
顔を埋めさせる
夏の日、傘をなくしてから
手の広げ方を忘れてしまっていた目の前の私は
方法さえ見つけられずに

破ければいい
君がくれた時計は
もう止まってしまったから

耳が空を飲みこんで
死んだふりをした
2005/4/6 16:26
HP

#ふじ
明け星が
叶わない変わらない
僕の想いを引きつれて
輝く 
昨日今日明日春夏秋冬
地球は回ってる

空港からマイアミまで
の 距離をカチカチと測って
だけどそんな事すら
君は興味無さそうに
向こうで眠りこけている

オレンジジュースに
細かい氷をたくさん
砕いて入れた
夢のような泡が立つ
君はまだ眠ってる

あんまりにも の対比に
胸が崩れそう
ただ 構ってほしかっただけだった
いや 違う
同じ時に生きていたかった だけ  
目には見えない 共感の中で


あたたかい昼下がり
ひとりきりで注ぐ
ジュースだけ 残してきた
もう 帰らないよ
今日も明日もあさっても
明け星は
変わらず 僕の 
足元を照らす


.
2005/4/5 19:42
HP

#.
呼吸をしない白い壁
朽ち果てた椅子
ドアも無い

ただ静けさは反復して
日増しに数を増してゆく
時間は足を取られる
春の日の午後


傷を舐め合う前提
意味の無い言葉の羅列

優しいだけの物語に
甘えている君の想いは
誰にも届かないで
内側で響くけど

もうあまり空しく無いね


 


自分の為に生きる弱さ
誰かの為に生きる脆さ

そんな当然を悟る為に求め合うような
もうそんな気分じゃ無い


君がいつか書いた
宛の無い手紙
黒ヤギさんたら
読まずに食べた
2005/4/4 17:52
HP

#ruu
Nude killing
耳寄せて 聞いたんだ

貴方は生きてる

鼓動

息と一緒に荒くなる

久しぶりに

素肌で触れたから

本気で貴方のために

壊れてみようと思ったの


抉じ開けて

奥まで

貴方が望むまで

何度でもいい

このカラダ裂いて

「どうにでもして」

いらないいらない

この鼓動 打ち止め

さあ サヨナラしましょ

その背中 一緒に裂いたげる
2005/4/4 14:59
HP

#さくら
一人歩き
幾度この手を涙に汚しただろう


不意をつくアナタの優しさが

何でもないようで揺さぶりをかける


大丈夫なんだ
一人で生きてゆける…

そんなコト嘘でも言いたくないよ


いつまで此処で眠ったらいい?


苦しいから
置き去りになんかしないで

もっと近くで
ほほ笑みかわして


愛はあるんだと

証明させてよ…


暗闇に座り込まないで


そこに行きたいよ

生きたいよ
2005/4/4 14:20
HP