落葉亭
過去ログ137
2024/2/14 16:34
▼haru令和5年 花鳥諷詠5月号
放課後の教室バレンタインの日
(木村享史 選)
▼haru令和5年 山茶花4月号
夜更しを許されし子へ除夜の鐘
初みくじ吉に可もなく不可もなく
極楽と呟いてゐる初湯かな
厄年の手に授かりし破魔矢かな
放水を虹色に染め出初式
▼haru令和5年 山茶花3月号
アパートの小さきベランダ蝉を掃く
泳ぎたくなるほど冬の空青く
なほ続く戦渦のメリークリスマス
風邪ひいて約束一つ消えにけり
作庭は父の道楽龍の玉
古民家の屋根をせり出すほどの雪
街中にあふれてクリスマスソング
▼haru令和5年 山茶花2月号
手を打てば寄つてくる鯉七五三
シフト表貼つて勤労感謝の日
(三村純也主宰の句評あり)
組みかけのパズルを組みて湯ざめかな
小鳥来るテラスに予約席の札
▼haru令和5年 山茶花1月号
献立にあと一品の冷奴
雨やんで木犀の香に重さあり
円楽の亡き大喜利の秋惜しむ
赤い羽根一つ残りし回覧板
紅葉谷見下ろしてゐるロープウェイ