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第35回下越陸上競技選手権大会

[ 2009年5月3日(日)・4日(月) 胎内市総合グラウンド陸上競技場 ]

 「第35回下越選手権」は、会場にきていただいたみなさんの応援のおかげと選手達の頑張りにより、新潟県中学新記録1件を含めて大会新記録が男女合わせて10種目で誕生しました。さらに、当サイトでアップした決勝記録には載っていない短距離種目の予選でも、男子を中心として追風参考ながら好記録続出。
一般高校男子100m予選は圧巻でしたね。決勝進出8名中10秒台が6人ということで、フィニッシュタイマー(速報)が10秒台で止まるたびに観客からどよめきが起こるというかなり見応えのある戦いが展開されていました。
予選14組の村上桜ヶ丘・本田選手が10秒88(+5.1m)を出した時、メインスタンドにいた同校男子生徒から「やっちゃった!」という声が飛んでましたね。
まぁ、さすがに決勝では追い風ではあるものの2m以内であったため出場した全5選手はそれぞれ予選の時よりもタイムは悪かったですが、本田選手は11秒13で5番目ということで、これをきっかけにしIHを目指して頑張ってほしいなと思いました。その一般男子100m決勝は結局超ベテラン・田村和宏選手が10秒90で制し、本大会5連覇を達成しました。

2009年5月3日(日) 胎内市陸上競技場でのグラウンドコンディション

天候:晴れ
気温:22度
湿度:43%
風向・風力 北西の風 2.7m/s
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田村亮 (石山中)が中学男子短距離種目2冠達成

一般高校男子100m予選よりも先に行われた中学男子100m予選(31組0着+8)でもほとんどの組でいい追い風が吹いて、今シーズンの自己ベスト(すなわちシーズンベスト)をマークした選手が多かったことと思いますが、その中で予選13組に登場した石山中の田村亮選手が11秒24(+2.0)をマーク。2006年に同校に先輩にあたる吉岡史則(現・新潟明訓高3年)がこれまで保持していた本大会記録(11秒30)をしのぐ「大会新記録」のおまけ付で決勝進出を決めると、決勝では追風1.2mの中11秒28で1着フィニッシュ。2レース続けての「吉岡越え」(先輩越え)を果たしました。
しかしその後にチームで出場したリレーでは残念ながら決勝には残れず、これが翌日の個人での中学男子200mでの快走につながったといってもいいかもしれません。
その中学男子200mは新種目にも関わらず124名がエントリーし、16組0着+8で予選を実施。その予選3組でも1レーンに割り当てられた田村選手は力強い走りで1着フィニッシュ。タイマーが22秒70(正式記録も22秒70、+1.4m)で止まった時、スタンドからどよめきが起こったことはいうまでもありません。この田村選手に引っ張られるかのように他の組でも好記録が生まれましたが、その中でも田村選手の走りの強さは際だっていた感がありました。
そして、決勝では無風状態の中、やっぱり田村選手が強かった(22秒70で1着)。しかし、他の選手(特に「シードレーン」に入っていた予選記録上位者)もよく食らいつき4位までが23秒台という見応えのあるレースをしてくれました。
結局、「第35回下越選手権」の中学男子短距離種目は「吉岡越え」を果たした田村亮選手の2冠で終わりましたが、男子200mの2位〜4位までの選手、さらには予選で23秒76(+1.9)を出しながら決勝レースを欠場した須藤裕己(新潟第一中、本大会男子400m優勝者)も今後の努力次第で十分に「全中陸上参加標準記録突破」を狙える可能性を秘めていると思うので、それぞれの選手が頑張って7月の大会までに仕上げていってほしいなと思います。
それにしても、田村亮選手はすごかった。
この時期(5月4日)に無風で22秒70は「めっちゃ強い」。
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中学女子100mハードルで有望選手誕生 〜笹川  美穂(鳥屋野中2年)

大会2日目、中学女子100mHは予選の段階から笹川美穂選手(鳥屋野中)が圧倒的な強さを見せつけ、予選2組では1.1mの追い風に乗って15秒32で1着フィニッシュ。2着に入った小杉あかり選手(白南中3年)に対し2秒以上の大差をつけ悠々と予選トップ通過を果たす。
さて、この中学ハードルの本大会記録は14秒99ということになっているが、実は中学女子100mHの「全日本中学陸上参加標準記録」が今年度から15秒00を切らないといけないことになった為、当選手権の大会記録を越えることが全中陸上に向けての「絶好の足がかり」となることから、笹川選手には決勝レースで「もう一踏ん張り」がほしいところであった。
 こうして迎えた決勝でも他の7選手を圧倒するような鋭いハードリングで1着フィニッシュ。タイムは速報で14秒93(正式は14秒92)、追い風2.0m。
高橋麻実選手(現・小出高3年)と昨年の大会でタイ記録を出した寺尾香都美選手が保持していた大会記録(14秒99)を見事に塗り替えた。
他地区の女子中学生のハードルの記録も気になるところではあるが、ともあれ笹川選手は今回の決勝での走りで一気に今シーズン(2009年)の「有望選手」として名前が浮上することとなった。
さぁ、あとは向かい風や無風状態、さらには追い風1m以内の条件でどこまで記録を伸ばせるか。
ということで、今年の新潟県中学女子ハードルは笹川美穂選手に注目だ。