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第93回日本陸上選手権男女100m

 本日、広島ビッグアーチで行われた「第93回日本陸上競技選手権大会」その最終日の男子・女子100m決勝において、優勝候補が相次いで欠場という波乱が起こってしまいました。
せっかくNHKのテレビ放送の中でみどころとして塚原・福島両選手の映像が紹介されたのですが、結局はその期待を裏切る形となってしまったようです。

陸上の塚原、福島はともに軽症 V候補が相次ぎ決勝を棄権

 陸上の日本選手権最終日の28日、男女100メートルの優勝候補が相次いで決勝を棄権した。男子の塚原直貴(富士通)は左ひざ裏のけんの炎症、女子の福島千里(北海道ハイテクAC)は右脚付け根の張りが理由。

 塚原を指導する高野進・日本陸連強化委員長は記者会見し、追い風参考ながら10秒09を出した準決勝で「スタートからトップスピードに乗ったときに痛みが来たようだ」と説明。医師の診断によると「軽度の炎症」で「肉離れとか今季絶望ではない。比較的早く回復する」と話した。

 福島を指導する中村宏之監督は「ちょっと休養させればすぐ練習を再開できる」と軽症を強調。準決勝のレース後に状態を伝えられ、本人は出場を希望したが「大事を取り、やめる勇気も必要と判断した」と述べた。(共同)

2009年6月28日 熊本日日新聞(くまにちコム)

ということで、テレビ放送の中で紹介された女子100mの準決勝を見ても欠場者がいたみたいで、つまるところ走りの部分以外での日頃の行いが当日本選手権での結果に反映されたのでは、という感じがしました。
いいタイムを出すことも確かに大事ではありますが、どうも新装になったビッグアーチのトラックは「後々になってじわじわと脚にダメージがくる」ような路面のようなので、各レースが終わったあとのケア(いわゆるアフターケアですね)も入念にやらないとだめなのかな、と思いました。
結局、女子100mは高橋萌木子選手(平成国際大)、男子100mは早稲田大学のワンツーフィニッシュで江里口 匡史選手が優勝ということで、男子の決勝に関しては塚原選手がいなくても面白かったですね。世界陸上A標準・B標準突破者が入り乱れての、大変見応えのある戦いでした。
こうなったら女子の日本短距離も福島選手や萌木子選手につづいて世界大会の標準記録突破者がぞろぞろと出てきてほしいものです。