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2009ベルリンマラソン

ベルリンマラソン:ゲブレシラシエ4連覇 世界記録ならず

 ベルリン・マラソンは20日、ベルリンで行われ、男子は世界記録保持者のハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が2時間6分8秒で4連覇したが、自身が昨年の大会で出した2時間3分59秒の世界記録更新はならなかった。

 序盤からペースメーカーに先導されて快調に飛ばした36歳のゲブレシラシエは20キロすぎには独走態勢を築き、35キロの通過までは世界記録を上回るペースだった。しかし、終盤に大きく失速し、同大会での3年連続の世界記録更新に失敗した。

 前日本記録保持者の藤田敦史(富士通)は2時間12分54秒で8位、高橋謙介(トヨタ自動車)は2時間13分0秒で9位。フランシス・キプロップ(ケニア)が2時間7分4秒で2位に入り、ネガリ・テルファ(エチオピア)が3位だった。

 女子はアツェデハブタム・ベスエ(エチオピア)が2時間24分47秒で制した。

 車いすの部の男子で2年ぶりの優勝を狙った副島正純(シーズアスリート)は2年連続で2位だった。(共同)

 ◇失速のゲブレ「体が言うこと聞かず」
 相性抜群のベルリンで狙った3年連続の世界新はならなかった。ゲブレシラシエは終盤の5キロを苦しそうに口を開けながら走り、2時間6分8秒でゴール。自身の世界記録に2分9秒も遅れ「押そうとしたが、体が言うことを聞かなかった」と大きく息をついた。

 7人のペースメーカーに守られるようにスタートし、快調に歩を刻んだ。10キロの通過タイムは世界記録より3秒遅かったが、中盤でぐんぐんペースを上げ、30キロでは昨年を40秒以上も上回る世界新ペース。4月に世界歴代2位の2時間4分27秒をマークしたキベト(ケニア)が20キロ手前で脱落し、3度目の偉業へ舞台は整ったかにみえた。

 ただ、この日はスタート時の気温が14度と昨年より4度も高く、ゲブレシラシエは「30キロを過ぎてから暑くなった。日差しが強かった」と振り返った。35キロ通過ではまだ28秒の“貯金”があったが、ここからの5キロに16分近くかかり失速した。

 「今回は多くを学んだ」とマラソンの難しさを味わったが、前人未到の4連覇で36歳になっても衰えぬ実力を示した。30キロ通過の1時間27分44秒は世界記録として公認される見通しで「いいコレクションになるよ」と笑った。(共同)

毎日新聞 2009年9月20日 20時09分(最終更新 9月20日 22時31分)
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ベルリンマラソン:男子王者の30キロの距離正確…主催者

 20日に開催されたベルリン・マラソンの主催者は21日、男子の30キロ通過でハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が1時間27分44秒の世界新を記録したコースの距離計測は正確だったと発表した。国際陸連に公認される見通しで、主催者によると同選手は27度目の世界記録更新となる。

 一夜明け記者会見したゲブレシラシエは「距離が正確かを疑う声があったので、とても良い知らせだ。走るのをやめるまでに最低でも30個の世界記録を樹立したい。もちろんマラソンの世界記録がターゲットだ」と話した。2時間3分59秒の世界記録を保持する同選手は、前日のレースで4連覇を達成したが、終盤で大幅に失速した。(共同)

毎日新聞 2009年9月21日 21時32分