1 Jazzy-K

第34回下越陸上競技選手権大会

[ 2008年5月3日(土)・4日(日) 胎内市総合グラウンド陸上競技場 ]

5月の頭にしては少々暑いかな、という気象条件に加え、大会2日目・5月4日の4日後には「新潟下越地区高等学校春季陸上競技大会」(新潟県高校総体陸上の新潟・下越地区予選、5月8日〜3日間、新発田市営五十公野公園陸上競技場で開催)が控えていることもあり高校生の参加が少なめという状況にも関わらず、中学生種目を中心に12種目で大会新記録が誕生し、大いに盛り上がりました。
ただし、2008年のトラック&フィールドシーズンはまだ始まったばかりですので、この大会で自己ベストが出た選手はさらにレベルの高い記録を目指していってほしいし、自己ベストあるいはシーズンベストが出なかった選手も、この大会での「悪かったところ」が改善できるよう努力していってほしいと思います。
さて、上にも書きました通り、この大会では12種目で大会新が出たほか、中学女子100mJHでも大会タイ記録が誕生しましたが、その12+1種目をカテゴリー別に見ていくと、

一般・高校男子 =0
中学男子    =3
小学男子    =1
一般・高校女子 =2
中学女子    =5
小学女子    =2

ということで、やはり全日本中学陸上 が新潟で開催されるということもあってか、中学生が頑張ってますねぇ。
その中で特筆すべきは、中学男子4継(4×100mRのこと)の五泉中、この時期としては驚異的なタイム・44秒92で走っているんですよね。正直、昨年夏の「ジュニアオリンピック予選会」の中で行われたBC共通男子4×100mR決勝では小針が実は強くて、石山中の失格によって3位に繰り上がった五泉中は小針に1.3秒差をつけられ47秒63というタイムでフィニッシュしていました。その当時の走順(メンバー)、実は昨日・一昨日の「下越選手権」のメンバーと全く同じということで、昨年8月から比べると2.71秒縮めているんですねぇ。
ということで、ここにきて「風雲急を告げる」という形で五泉中リレーチームは「打倒・小針」に挑戦することになりました。
さぁ、果たして男子4継の「全中行き切符」を勝ち取るのは小針か、それとも五泉か?
この2チームの熱い戦いにご注目ください。
それでは、このスレッドでは表題の「下越陸上競技選手権大会」について、まったりと振り返っていきたいと思います。
予選ラウンドから好記録続出 中学男子・女子100m

当サイトで掲載した決勝結果一覧には載っていない情報として、大会初日(5月3日)の午前中に実施された中学男子および女子の100mではほとんどの組で追い風が吹いていたこともあり、自己ベストあるいはシーズンベストで走った選手が多かったもようです。
中学100m予選は男子・女子ともぴったり同じの27組で実施。
女子100mの方では予選4組で吉田皆実選手が12秒64(+1.0)でトップ通過、決勝でも12秒74(+0.7)で1着。強かったですねぇ。この吉田さんを筆頭に、予選では全27組を通じて12秒台が3人、決勝進出へのボーダーライン(予選出場者全体の8番目の記録)が13秒46、さらにはこの100m予選のあとに行われた女子走幅跳で大会新を出した大関奏(五泉北中)は予選27組で1着フィニッシュだったもののタイムは13秒49で全体の9番目だった為決勝へ進めなかったという厳しい戦いでした。
男子の方では、この選手権の小学生100mの大会記録を保持していた現・村上第一中の斎藤敦選手(予選7組に出場)が別格の走りを見せてくれました。なんと追風1.2mの中、11秒33で1着ということで、あの吉岡史則選手の大会記録(11秒30、2006年大会)にあと0.03秒という好記録でしかも自己ベスト更新、決勝での『記録更新』が大いに期待されていました。
ところが、午後の各カテゴリー別の100m決勝の時間帯になると風向きが若干変わり、午前中の予選では背中を押すような追い風だったのが横風のような追い風に変わってしまったんですねぇ。
中学男子100m決勝での各選手の走りを見ると走りづらそうに走っているな、という印象がありまして、結局予選の記録を上回ったのは8レーンの下山中・田村選手[11.80(0.0)→11.68(+1.2)・3位入賞]、7レーン・安田中の田澤選手[11.80(+1.2)→11.77(+1.2)・4位]、そして1レーン・胎内中条の須貝選手[11.87(+2.5)→11.77(+1.2)・着差ありの5位]
以上の3選手で、斎藤敦選手は結局優勝したものの予選のタイムを0.03秒下回る結果となりました。
私的意見で、個人的に今シーズンの中学男子100mは斎藤敦選手に注目しているんですが、果たして“東北電力ビッグスワンスタジアム”で開催される全中陸上参加標準記録突破の為の『指定大会』前までにどこまで記録を伸ばせるか、このあたりが彼にとっての今後の課題となることは間違いないでしょう。
というのは、胎内市(旧中条町)や新発田の競技場で、追い風2.0mで11秒台で走っていた某短距離選手が、“ビッグスワン”での通信大会・決勝でほぼ無風状態(厳密には追風0.1m)で11秒33かかっていたという例があり、斎藤選手もそのあたりを気にしていたようです。
果たして7月に行われる通信大会および県中学総体陸上において“ビッグスワン”に「神風」は吹くのか? それ以前に、中学男子短距離各選手のレベルアップにも期待したいと思っています。
>>3 の訂正です。
男子100m・3位の田村選手、所属は「石山中」の誤りでした。すみませんでした。