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兵庫3位、連覇逃す 都道府県男子駅伝
第13回全国都道府県対抗男子駅伝は20日、広島市の平和記念公園前発着の7区間48キロのコースで行われ、長野が2時間21分6秒で2年ぶり4度目の頂点に立った。2連覇を狙った兵庫は2時間21分34秒で3位。連続入賞回数は「10」に伸ばした。愛知が2位に入った。

 兵庫は1区八木勇樹(西脇工高)がトップの福島と9秒差の2位で発進し、2区小川誉高(たつの市立龍野西中)が1位と3秒差まで迫った。3区以降は先頭を走る長野にリードを広げられ、5区で4位に後退。アンカー北村聡(日体大、西脇工高出)が区間賞の快走で順位を一つ上げてフィニッシュした。


■高校生区間 伸びず後退

 雨がみぞれに変わったころ、兵庫5区の近藤は冷えた体に嫌な感覚を覚えていた。「ペースを上げられる感触はあるのに上げられない」。1位長野に1分以上突き放されると、連覇は遠のいた。

 優勝争いに加わるための条件は、4、5区で、全国に誇る高校生たちが実力通りに走ること。それが崩れた。

 新鋭・須磨学園高を率いてきた4区中山と5区近藤。年末の全国高校駅伝に出場できなかった分、この日に懸けていた。

 前回4区区間賞の中山は「都大路に出られなくても全国大会に出られる、とアピールする」と駆け出したが、最初の1キロを2分30秒台で突っ込み、失速した。トラック五千メートルの記録で自分を大きく下回る首位長野の選手に、差を広げられた。

 「正直言って、そこまで調子がよかったわけじゃない」と中山。意気込んでいたとはいえ、西脇工高と争った11月の兵庫県高校駅伝時ほどに体調を整えることはできなかった。それが長野の高校生との違いだった。

 全チーム中最多の連続入賞回数を「10」に伸ばした底力はさすがだが、王座は「いい流れが来たときにしか取れない」と永里監督(山陽特殊製鋼)。毎年優勝候補と呼ばれるつらさが口をついた。

(藤村有希子)

2008年1月11日(月) 神戸新聞