haru
令和5年 山茶花10月号
月下美人開き始むと母を呼ぶ
翡翠やマングローブの森を漕ぐ
やはらかなランプの灯り登山小屋
月下美人開き始むと母を呼ぶ
翡翠やマングローブの森を漕ぐ
やはらかなランプの灯り登山小屋
haru
令和5年 山茶花9月号
蛇の衣持つて帰るをためらはず
散策のどこかに栗の花匂ふ
梔子の蕾いづれも渦を巻き
古民家の長き縁側梅を干す
江ノ電を入れて紫陽花撮りにけり
(三村純也主宰の句評あり)
蛇の衣持つて帰るをためらはず
散策のどこかに栗の花匂ふ
梔子の蕾いづれも渦を巻き
古民家の長き縁側梅を干す
江ノ電を入れて紫陽花撮りにけり
(三村純也主宰の句評あり)
haru
令和5年 山茶花8月号
蕎麦啜り外は卯の花腐しかな
溝浚へして早起きの日曜日
木苺を数へつつ乗せパンケーキ
旬のもの旬に味はひ豆御飯
蕎麦啜り外は卯の花腐しかな
溝浚へして早起きの日曜日
木苺を数へつつ乗せパンケーキ
旬のもの旬に味はひ豆御飯
haru
令和5年 花鳥諷詠8月号
母の日や母の産着を譲り受け
(飯川三無 選)
母の日や母の産着を譲り受け
(飯川三無 選)
haru
令和5年 山茶花7月号
格子戸の続く茶屋街燕来る
囀りてビルの屋上にも庭園
本を売りまた本を買ふ四月馬鹿
鉄瓶で淹るる焙じ茶蓬餅
桜蕊降る路地裏の町家カフェ
格子戸の続く茶屋街燕来る
囀りてビルの屋上にも庭園
本を売りまた本を買ふ四月馬鹿
鉄瓶で淹るる焙じ茶蓬餅
桜蕊降る路地裏の町家カフェ