私はここから本当に抜け出せるのかなあと思う
抜け出せるのか、ではなく、抜け出すか それは自分次第なのだろうけど
それと彼のおじいちゃんの七回忌がもうすぐだということで
今日はお父さんたちとの食事の前にお参りに行くかもしれない。

先月の私のお母さんの七回忌の時、彼のお母さんは香典をつつんでくれた。
私のお母さんの法事は人が集まらない寂しいものなので、こうして気を遣ってくれるのは嬉しい。
今日は彼のお父さんの誕生日。
先週ネットで素敵なものを見つけて注文した。
でもまだ届かない。発送の連絡もまだ無い。

誕生日に間に合うようにと思って早めに注文したのにがっかり。
仕方ないから、バレンタインに一緒に贈ろうと思う。
…バレンタインまでに届くのかも分からないけど
もうこんな時間。
といってもここ数ヶ月は朝の4〜5時頃まで眠れずに起きてるけど。

眠剤は23時前に飲んだ。
それでも寝付けない時のための頓服も飲んだ。
でも眠れない。
これだけ長文をつらつらと書いてたら眠くなるものも眠くならないわね。

寝る時間を決めて、その30分〜1時間くらい前に眠剤を飲む。
なんとなく薬が効いてきたかなという頃にベッドや布団に入る。
そしてそこからは携帯を触ったり本を読んだりせず、目を閉じてじっとしているのが良いらしい。

でも。その通りにしても眠れない時は眠れない。
ベッドで携帯を触っていても眠れる時は眠れる。

今夜はこうして何かを書いていなくても早い時間には寝付けなかっただろうと思う。
前回の通院時と同じ処方をお願いしたけど駄目だった。
結構自分に合ってる処方だったからお願いしたんだけど、
「約一年間飲んでないのに同じものを処方したら効きすぎるかもしれないから」と先生から言われた。
なので今回は以前よりマイルド?な処方になってる。
いつもなら2週間毎に通院するんだけど、次は1週間後。
1週間様子をみて薬の再調整をする。

私は先生の処方はだいたい好き。
でも眠剤だけは、もうちょっとどうにかならないのかなと思う。
どうも眠剤は弱いものしか出したくないみたい。

以前も今回も眠剤はマイスリーとレンドルミンだけ。
以前はそこにアナフラニールとコントミンとレボトミンを追加。
今回はコントミンのみ追加。

アナフラニールは夢見の悪さ対策で、レム・ノンレム睡眠の関係で処方されてたので
眠気についての効果はどうだったのかよく分からない。

正直、飲んでも意味があるのか無いのか分からないくらいの効果しかないレンドルミンとメジャー2種類処方するなら、
ユーロジンとかベンザリンとかロヒプノールを出して欲しい。
それでも上手く寝付けるか分からないくらいなのに。
こんな言い方をしていいものか、あれだけど、
何人かの人を哀れだと思った。
ジストニアやジスキネジアまで発症してあんな状態になってしまったら、もう元には戻れないと思う。

私もメジャーを飲んできてるから、もし、いつか、そうなったらどうしようと思ったりする。
もし発症したら。私なら、死にたくなるかもしれない。
薬を処される側、服用する側にも一応それなりの知識が無いと酷い目にあったりする。

私が二十歳過ぎの頃だったか、閉鎖に入院してた時にお母さんと一緒に妹も会いに来てくれたことがあった。
面会ですよと看護師さんから呼ばれて、ドアの鍵を開けてもらって私が面会室に行った時、妹はなんだか不安げというか何か戸惑っているような感じだった。

私は高校生活についてのいくつかの質問と、何気ない世間話のようなものをしたと思う。
私は普通に接したつもりだった。

でもその後私が退院してだいぶ経ってから「あの時のお姉ちゃんなんか怖かった。軽くトラウマになったよ」と言われた。
妹の話では、私はだいぶ痩せていて、服の裾から見える脚の膝下の部分は棒のようだったらしい。
目はうつろで、口は弛んでいて呂律もあまり回っていなかったと言っていた。
いつものお姉ちゃんじゃないみたいだった、別人みたいだった、って。

私が思うに「それ」は病気のせいじゃなく薬のせいだったと思う。
退院後に転院して処方を変えてもらったら元に戻ったもの。

何年、何十年も閉鎖に入院してる人たちは(失礼だけど)奇妙に見えることが多い。
あれはメジャーをずっと処方され続けた結果によるものが多いと思う。
強い作用の薬で脳の神経をいじり続けるわけだから、正常でいられるわけがない。
最低限の処方でそれなりの人生を送れる可能性だってあるのに、
最初からメジャーをいくつも処方されてそれが何年も続けば、健常者だってきっとまともじゃなくなる。

身寄りのない老人たちや家族から見放されたような人たちは、生活保護の受給者になったりする。
そしてそのお金を病院が吸い取っていく。
悪質な病院は本当に酷い。
治療だと言いながら患者を薬漬けにしてしまいには寝たきり状態にさせる。
今の先生のことは、これまで診てもらった中で多分いちばん好き。

多剤大量処方はしないし、それとは真逆の(必要と訴えても)薬を出したがらない頑固な医者でもない。
私の心身の変化をみて状態に合わせて細かく処方箋を書いてくれる。
診察時間もこれまでの他の先生より長い。
私が大嫌いな病院の院長は1〜2分の会話(決まり文句みたいな質問とそれに対する返事)だけで処方箋を書いてた。
しかもいつも多剤大量。
これを飲むとしんどいしきついので抜いてくださいと言っても、いやあなたには必要だから、で終了。

精神科医ってやり方次第で相当儲かるんだろうなと思う。
とりあえず薬価の高いもの等を大量に処方しておけばそれだけで儲かる。
あなたは自分自身のことだけで精一杯
ぎりぎりな人

これは結構当たってる気がする(笑)
笑い事じゃないけど。

あなたの場合は根が深いからそう簡単に上手くはいかないし難しいんですよね、とも言われた。
先生のところへはそれなりに通ってたけど、大した話はしてなかったはず。
幼少期について訊かれたことも両親や家庭について訊かれたことも無かったような。
私はこの類いのことは話せばだいたい覚えてる。
記憶に無いけど、もしかしたら先生に話したことがあったのかな。

それとも。そんな話はしてないけど、何か厄介なものがあるというような認識なんだろうか。
「あなたが困った時やつらい時に支えてくれる人でなければ、あなたはまた通院し始めた頃のようになってしまいます。
せっかく治療して良い調子で過ごせている時期もあったのに、現にまた最初の悪い状態に戻っているじゃないですか。
あなたは自分自身のことだけで精一杯なぎりぎりの人です。
誰かに寄り掛かられると倒れてしまいます。
誰かを支える程の余裕は無いでしょう。
あなたは救世主ではないし、救世主になる必要もありません。」

今日の診察は普段より時間が長かった。
最近どうですか、不安なことはありますか、と毎回訊かれる。
今回私は生活(経済状況等)について話した。
先生は「救世主」という言葉を何度も使った。
私は自分が救世主であるとは思ってないけど、端から見ればそんなようなものなんだろうか。

良い相手を見つけたほうがいいとも言われた。
今回の良い相手というのは、経済的に安定してる人、という意味だと思う。

「そうやって働いて人の面倒をみて。
そんなその日暮らしのような生活を続けていったとして、その後あなたには何か残りますか?」

これを言われた時、私は黙っていた。
本当に、こんな生活をしてて、この先私はどうなるんだろう。
何か残るんだろうか、しあわせになれるのだろうか、と思った。
彼は私の診察に同席したことがある。
たしかその時私はひどい状態で。
それで彼が私のことを客観的に先生に説明した、という感じだったはず。

今日は生活について少し話した。
「本当にこのままでいいんですか?」

『これ以上はもう無理だと思うので春から別々に暮らす予定です』

「今後も付き合っていくんですか?」

『別れようと話したことはあるけど彼は別れたくないと言ってます。それと私も情があったりしてどうしたらいいのか決められません』

「普通の女性ならそういう男性とはお付き合いしないし結婚もしませんよ。
あなたの今後の人生はこのままでいいんですか?続けていくのは時間の無駄だと思います。
これでは婚期も逃してしまいますよ」

『実は結婚願望はあまり無いんです。
子供を産んで育てる自信もありません』

「今はそうであっても、数年後や、いつか、結婚を考える時が来るかもしれません。
相手を慎重に選ばなければあなたはまたつらい思いをします」

『彼も彼の両親も私たちの結婚を望んでるんです。
両親とは上手くいってて、優しくしてくれてます』

「それは、そんな息子と付き合ってくれてるということに感謝してるからでしょう。
あなたが救世主のようだからですよ。
あなたは救世主になる必要は無いんですよ」