落葉亭
過去ログ33
2014/7/31 8:10
▼chiharuホトトギス、平成26年、7月号
春ショール羽を纏ひてゐる心地
春光や伏し目がちなるマリア像
子の丈に屈めば土筆見つけたり
男の子ひとり混じりし雛の客
2014/7/31
▼chiharu2014年、6月
宝石のやうに光りぬさくらんぼ
モディリアニの女の瞳青時雨
五月雨や古きピアノで弾くショパン
蜘蛛の糸髭に貼り付け猫戻る
二日目のカレーまろやか夏の昼
朝採りの胡瓜の無人販売所
花石榴実らぬ恋も恋のうち
紫陽花や駅改札を出てそこに
虹かかる何か好いことありさうな
時の日の止まつたままの古時計
紫陽花の青一色といふ寺院
登山線ライトアップの濃紫陽花
又の名をあぢさゐ電車と諾へり
夏帽子被り方にも一工夫
軒先は風の通ひ路梅を干す
万緑を突つ切つてゆくケーブルカー
薫風や今日開通の圏央道
地図になき新築の庭花南天
でで虫やふと口ずさむ童唄
胎の子を抱へて潜る茅の輪かな
その先は神の領域大茅の輪
校名の変はりし母校夾竹桃
えごの花無い物ねだりばかりして
2014/7/31
▼chiharu山茶花、平成26年、7月号
桜蕊降る切株のあたらしく
花束に欠かすことなき霞草
人知れず土に還つてゆく落花
とほき日の少女の瞳しやぼん玉
見納めはいつもこの山桜かな
2014/7/31
▼chiharuホトトギス、平成26年、7月号
春ショール羽を纏ひてゐる心地
春光や伏し目がちなるマリア像
子の丈に屈めば土筆見つけたり
男の子ひとり混じりし雛の客
2014/7/31
▼chiharu2014年、6月
宝石のやうに光りぬさくらんぼ
モディリアニの女の瞳青時雨
五月雨や古きピアノで弾くショパン
蜘蛛の糸髭に貼り付け猫戻る
二日目のカレーまろやか夏の昼
朝採りの胡瓜の無人販売所
花石榴実らぬ恋も恋のうち
紫陽花や駅改札を出てそこに
虹かかる何か好いことありさうな
時の日の止まつたままの古時計
紫陽花の青一色といふ寺院
登山線ライトアップの濃紫陽花
又の名をあぢさゐ電車と諾へり
夏帽子被り方にも一工夫
軒先は風の通ひ路梅を干す
万緑を突つ切つてゆくケーブルカー
薫風や今日開通の圏央道
地図になき新築の庭花南天
でで虫やふと口ずさむ童唄
胎の子を抱へて潜る茅の輪かな
その先は神の領域大茅の輪
校名の変はりし母校夾竹桃
2014/7/31