落葉亭

過去ログ45 2014/11/14 13:06

▼chiharu
蜜柑剥く手の止まりたる言葉とも

秋風や腹くくりたる子の進路

ロビーまで金木犀の香の届く

青きまま落つる団栗拾ひけり

石投げる少年ひとり秋の海

銀杏散るテラスに予約席の札

迷路めく京の路地裏式部の実

起きてすぐ海を見に行く野分あと

朝寒やワイシャツに袖通すとき

鰯雲遠くの街に君のゐて

ソネットに流れるリズム中也の忌

紅葉且つ散るいにしへの石畳

初めてのデート月夜の観覧車

ハムスターを埋めたるところ草の花

句作りを生き甲斐にして秋の暮

ハロウィンの子等の集まる渋谷駅

木洩れ日の射し込んでゐる葡萄棚

海岸にひとり色なき風の中
2014/11/14

▼chiharu
山茶花、平成26年11月号

終戦の日や読み返す罪と罰

師の快癒願ふ七夕飾りかな

単線の次の電車を待つ残暑

縁側に足なげ出して西瓜喰ぶ
2014/11/13

▼chiharu
ホトトギス、平成26年11月号

冷房に上着一枚手放せず

夏休吾子と大蛇を首に巻き
2014/11/13

▼chiharu
秋風や腹くくりたる子の進路

ロビーまで金木犀の香の届く

青きまま落つる団栗拾ひけり

石投げる少年ひとり秋の海

銀杏散るテラスに予約席の札

迷路めく京の路地裏式部の実

起きてすぐ海を見に行く野分あと

朝寒やワイシャツに袖通すとき

鰯雲遠くの街に君のゐて

ソネットに流れるリズム中也の忌

紅葉且つ散るいにしへの石畳

初めてのデート月夜の観覧車

ハムスターを埋めたるところ草の花

句作りを生き甲斐にして秋の暮

ハロウィンの子等の集まる渋谷駅

木洩れ日の射し込んでゐる葡萄棚

海岸にひとり色なき風の中
2014/11/13

▼chiharu
山茶花、平成26年10月号

起きぬけのままベランダのトマト捥ぐ

ハンカチの涙の訳はいろいろと

江ノ島を一ト巡りして心太

体ごとぶつけて祭太鼓打つ

朝採りの胡瓜の無人販売所
2014/10/12

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