┼ 鎖唄 ┼

過去ログ537 2010/4/11 7:45

投稿者:林檎
金曜日の風
目を合わさないあなたのこと
嫌いだと言えたなら
すこしは世界も変わるのに

絡まってしまったから
仕方ないなんて言いながら
夢を見たの

全部が嘘

戻れないよ
薄っぺらい私の胸は
ひどく汚されたままに目覚める

ただ下を向いてた
「さよなら」
ほどけないの

金曜の結び目

曇らせないで
どうか
曇らせないで!

夢を見たの
[次のお題は?]
たからもの
4/11 7:45

投稿者:けんち
回消
こんな機会は
滅多に無いのだから

お嬢さん
こちらへおいで

高鳴る鼓動を抑え
吐息は静かに

君はきっと柔らかジューシー
無理して骨皮貪る甲斐があったってもんだ

そう言い聞かせながら

耐えられずに滴る雫
首から胸へと伝う

さぁおいで
籠を片手に頭巾を被ったお嬢さん
[次のお題は?]
汚れ
4/10 2:09

投稿者:にゃむこ
■旅のあとさき■

私は旅の子
旅に生まれ
旅に生き
旅に柩を埋める者

その花はあぶない
弱く 潰れそうだ
その花は刺を
ひそかに隠し持っている

旅の人は摘む
自分の弔いを夢見て
お供えものにと

ごらん花もこたえるよ
うれしげに
指先に切っ先をあてた
花びらの赤よりも赤い
この道標

大地に命がしたたるよ
指差せばほら
鮮やかに照らすよ
終わりをこえて
旅の夢の先

[次のお題は?]
したたる
4/10 1:42

投稿者:よしただ
27歳
色つき
冷え込むと
いつもより
朱くなる

お酒が入ってるときは
なお一層

桜が散り際の
今日でさえ
花よりも
眼を掴まえられる


桜よりも
ちょっと濃い彩りの
柔らかいあなたの頬


桜散っちゃうね〜


俺の桜は年中咲いてるけど?


・・・

ほら
優しい桜が咲いてんじゃん
[次のお題は?]
指先
4/9 19:55

投稿者:無常
大阪
勘違い
薄桃色の雨が降る帰り道

思いきり手を伸ばしてあなたの肩についた雨粒を払う

偶然に触れたあなたの頬が少し冷たくて

思わず両手で頬を暖めた
“花冷えだからね…”

大人びたあなたの言葉の意味がわからないまま

“そうなんだ〜”って
空返事して

俯いたまま挟んだ両手を 離せずにいた

近付くあなたの顔

目をつぶる私

そっと唇に触れた指先

“花びらついてるよ”って

もう…
[次のお題は?]
ほっぺ
4/7 4:15

投稿者:林檎
明け方の夢。
夢に溶けた羊は、
桃色
あたしの夢を全部たべた
なんてこと
「思い出せないよ」
気付いた時には
もう

あたしは夢を上手に見られないから
すこし泣いてみたけど
外はもう明るくて
マーブルの世界で足を鳴らす
声を枯らす

どうして
朝になると覚えて居ないの
寂しくて堪らないの

さっきまで此処に在った
愛しさ哀しさ
繋ぎあわせて
「夢なら、また見れる」
何度でも

ほら

また夜が来るよ

「羊を数えましょう」
[次のお題は?]
花冷え
4/6 22:14

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