┼ 鎖唄 ┼

過去ログ538 2010/4/15 18:41

投稿者:よしただ
27歳
絡み合い
がらんとした道には何があるでしょう?

ひっそりとした平野には何があるでしょう?

多くの意味の中に一つの言葉とは何でしょう?

ぽっかり開いた部屋には何があるでしょう?

いくつもある器官の中で二つ欲しいものはなんですか?

雑念を抱いても
哲学を考えても
上手く文字には化けてくれない
[次のお題は?]
春の薄氷
4/15 18:41

投稿者:煙星詩人
言葉

森羅万象から言葉は生まれる


ひとつの単語の流れが折り重なって積み上げられて文章ができた


人間の存在する前も


宇宙創造と同時にノイズがひとつの銀河を形成するように寄り集まって…


言葉や思惑は宇宙に溢れていたはずだ


人間はやっと最近文字でソイツを捕まえ留めることを覚えた


やっと最近だ!




日本語もコイツは結構最新式な道具なんだ



[次のお題は?]
ノイズ、雑音、雑踏など「雑」系でお願いします。
4/15 5:48

投稿者:アリシア
定義
内側に囲まなくては
いけないようなこと
外に出さない方が
いいことを内に留める
これが「隠す」


心の中で
伸縮自在の罪悪感が
肌の内側から
お腹を蹴飛ばすような
それが「隠す」


いつでも外側に表せるのに
あえてそうしないで
少しの ほんの少しの
自分にしか分からない
幸福感を温める
それが「秘める」


心の底で
小さい悪戯な気持ちが
喉をくすぐろうと
手を伸ばす
これが「秘める」
[次のお題は?]
言葉とか、文字とかでお願いします
4/15 3:05

投稿者:無常
大阪
我慢
グツグツ グツグツ

お腹のマグマが

グツグツ グツグツ

ちっちゃい事で

グツグツ グツグツ

押さえ込んでも

グツグツ グツグツ

いつかどこかで噴火するまで

グツグツ グツグツ

誰も知らない所で

グツグツ グツグツ
[次のお題は?]
秘める
4/14 11:22

投稿者:煙星詩人


春の霧のかかった街を抜け出して車で空港に向かった
海沿いにあるこの街の空港

駐車場を一周して向こう側の防波堤に車を停めた


霧に覆われた静かな海

テトラポットがまるで冥土まで続いているかのように見える

霧を突き刺すような音を立ててジェット機が離陸していく…




空港の芝生と霧は二色を織り成している

広い滑走路

紫の誘導灯は途中から空へ…


霧と雨に濡れた植物達はその色の鮮度を増していく



そう言えばこの草地にはキツネが住んでいると聞いた事がある

しかし目の前にはキツネのような犬を自転車で散歩させている婦人がいるだけだ



桜が花びらを道に落とす帰りの車の中で音楽を聴いている


音のウネリに涙が流れそうだ



「高天原はこの霧の空の上にある…」



突然そんな事を考えた


一体どこからそんな発想が生まれたのか?


だかしかし先程離陸した飛行機はその光景を見たに違いないという羨望感がわき上がる



白い空や雲越しの白い太陽がなぜか神聖に思える


霧の中から全てが生まれた大地に神々の抱擁


霧と桜に原始の地球が見えた



そうして時が経ち

車は今世俗の聖地銭湯に着いた


本物の湯水の溜まった湯舟に浸かって

これから夕食前の一番風呂を浴びにいくところだ



神々の宴前には身を清めなければ…


ふとそんな思いがした



[次のお題は?]
温泉や湧水、泉など地底からわいてくるものでお願いします。
4/13 3:39

投稿者:黒川
なくしもの
ドビュッシーが嘘ついたもう誰も信じないよ
うす暗い帰り道を月光が照らしてる

「お嬢さん何処まで行くの?そっちは危ないよ」
「こっちへついておいで
いいからついておいで」

ママには言えないパパは気付かない
わたしは何度も同じメロディを口ずさむ
大好きな人がいなくなったあの日
うす暗い帰り道を月光が照らしてた


マグリッドは知っていた私が偽物だって
きれいな青い空を灰色の鳥が飛ぶ

こうすればあの人が私を気にしてくれるとか
自分の本当の声がわからなくなるとか

大事に大事にしてた何かを
どうして私はなくしてしまったんだろう
ぎゅっとつないだ手をはなしたあの日
きれいな青い空を灰色の鳥が飛ぶ

それはわたしと私の大事なたからもの
[次のお題は?]
[飛ぶ]
4/11 21:45

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