┼ 鎖唄 ┼

過去ログ552 2010/8/9 4:18

投稿者:煙星詩人
地球の回る音


明け方まだ日は昇らない頃地球の回る音がする

夜空には流星群

誰にも見られることもなく堕ちて行った流星
ただひたすら音もたてずに流れ去っていく


ベランダの煙草の煙が流れるのは地球の回転に大気が追い付いていないことの証

それゆえに明け方の何も音のしない中では
地球の回る音がする


ようやく涼しい風も連れてきてくれた
蝉の声も聞こえない

小さい頃は東京湾の海鳴りかと思っていた

風の音 海鳴りの音 工場の排気口の音
どれも違っている


あの子の部屋の窓辺からだって今聞こえているはずだ

きっと今は夢の中にいるあの頃の君


今でも君に逢いたいと思っている

ふたりで流星を見ながら眠りに就きたかった…


夏ももう終わってしまう


[次のお題は?]
夏の終わりを感じさせるものでお願いします。
8/9 4:18

投稿者:ゆうり
女性
夏恋
汗がじわり、

君と近づけない

風が吹いて

君の髪が舞って

仰ぎ見た夏の夜空だ
[次のお題は?]
夜空
8/7 19:11

投稿者:不詳
科学の下
太陽が地球を中心に回っているのではなくて

地球が太陽を中心に回っている
人を宗教から遠ざけたのは科学だった

今も地球のどこかで戦争が起きている

ボタンを押すだけでたくさんの人を殺せるようになった

人を人から遠ざけたのは科学だった

世俗を捨てひたすら修行をするのが宗教なら

僕達は人と人についてどうするべきだろう

科学は偉大なんだろうけれども
[次のお題は?]
恋愛についてなど
8/7 10:29

投稿者:クロ
言葉の創始者
言葉の重みを考えたことがあるだろうか

放った言葉のイメージは様々な僕や君を創り出した

…所詮、言葉だろう

とんでもない

胸の内に押し殺すことも出来ないのに

馬鹿にしてはいけない

すべては言葉から生まれ
言葉に送られ死んでゆく

名前の本当の意味は

どれほど時を遡っても解けないだろう

僕はただ、「Yes」と呟いてみる

そのたった三つの綴りさえ
誰が生み出したのか知らないのに、だ

言葉の創始者に比べれば誰も素晴らしくなんてない

「僕はただの猿まねだ」

…いや、違う

猿さんからももっと学ばなければ、ならない
[次のお題は?]
機械、科学
8/5 8:03

投稿者:煙星詩人
蝉の声


午前中しか鳴かなくなった蝉


昔より生き急いでいる感じがする


夏の日射しと眩しい青空は午前11時を過ぎるともう青さを越えている


それでもまだ人類は死に物狂いの兄弟喧嘩を止めない

親が面倒をみる歳でもないのに


親でさえ諭すことができない子供達


一体誰が彼らを止める?


自分と家族の飲み食いにしか興味がない大人達の時代は終わるべし


天使が本当にいるのならば人類の大半は滅ぼされているはず


胸を張ってNOとは私も言えない


それともYESと叫んで私も蝉達のように生き急いでみようか?


私には出来ないだろうが夏の熊蝉はいつの間にかYES,YESと鳴き初めていた…


日が沈めば朝


日が昇れば夜


また宇宙まで行っていつまでも追い付けない追いかけっこをしに行こうか!



[次のお題は?]
YES,NO、 肯定、否定いずれかでお願いします。
8/5 2:46

投稿者:アリシア
胸騒ぎ
灯籠が緩く照らす
熱さの残るアスファルト
港に向かう
色とりどりの浴衣が
華を添えたら
屋台から色彩豊かな
香りが漂う


数年前と変わらない
同じ場所同じ時間
高鳴るはずの鼓動は
凪のよう動じず
胸を締め付けるような
痛みだけが
静かに押し寄せる


風車がくるり
あの日失った
少女の面影を
闇に笑う群衆のなかに
垣間見る


花火がぱらり
消せない過去の
幻影が頭をかすめ
夜風が生暖かく
背中をなぞる
[次のお題は?]
夏の音(蝉、風鈴、など)
7/28 4:53

553551

掲示板に戻る