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haru
令和4年 山茶花7月号
しやぼん玉飛ばす屋根裏部屋の窓
(純也主宰の句評あり)
パンジーの花籠吊るす街路灯
ふらここを漕ぐはじめてのベビー靴
風光る打ちつぱなしのゴルフ場
四月馬鹿黒鍵だけで弾くピアノ
燕来て三角屋根の無人駅

haru
令和4年 山茶花6月号
吊し雛母の着物をリメイクし
ばつさりと髪を切る春寒くとも
ロープウェイ一気に昇る山笑ふ

haru
令和4年 山茶花5月号
チョコの数競ひしバレンタインの日
受験子を運ぶ満員電車かな
花苗を選ぶ店先春隣
男の子ひとり混じりて雛の客

haru
令和4年 山茶花 4月号
仮装より目立つ警察ハロウィーン
参詣に仕立ておろしのオーバー着て
まだ続く時短営業春を待つ
初旅の臨時列車の指定席

haru
令和4年 山茶花 3月号
レシートのふくらむ財布十二月
冬ぬくし散歩もリハビリの一つ
銀杏散る風の光となりにけり
自走する警備ロボット十二月

haru
令和4年 山茶花2月号
猫亡きあとのリビングの寒さかな
寄鍋や日に一組の隠れ宿
どうしても作りすぎたるおでんかな
日溜りへ蟹さぼてんの鉢運ぶ

haru
令和4年 2月 雑詠
花苗を選ぶ店先春隣
チョコの数競ひしバレンタインの日
伊勢参り叶ふ建国記念の日
パソコンのデータ消失冴返る
ばつさりと髪を切る春寒くとも
白木蓮飛び立つ鳥の形して
デニムシャツ着て立春の庭仕事
鉢植のラベル貼り替へクロッカス
冴返るこの日本の未来かな