昨夜、被り物をしていた君へ

被り物を絶対に脱がないと言っていた君に宛てて。
僕が被り物を脱ぎ捨てても賢明な君であれば気づくだろうけど、一応鍵を提示しておくよ。

鍵
・槍の雨
・眠気を背後から黄色の声で脅かす

何処かでの再会を期待して…と思っていたけど、もう一度話してみたいなと思ったから伝言を残させて貰ったよ。
君の期待、が社交辞令とは理解してるけど素直にそれに乗ってみたくてさ。

一期一会派だとか、迷惑であれば目を通してくれるだけで構わないんだ。
一先ずは、君の手助けや気遣いのお陰でとても有意義な時を過ごす事が出来て感謝してるんだ。有難う、と書き残しておくよ。

俺宛に伝言が残されてるなんてな、反応が遅れて悪い。
今度はお前が被り物をしてんのかよ。絶対に脱がないと言いつつもお前が帰った後に限界になって脱ぎ捨てちまったんだけどな。
普段からそれで上手に動かしてる奴の前だと緊張しちまうだろ、ってなわけで俺で返事を返すぞ。

一応俺からも鍵を提示。
・互いに本来は同じ姿
・お前からの人違い

これで十分だとは思うが。
特に一期一会派だと主張するつもりもねえよ、時間さえ合えばまた話すか。そっちは被り物をしてもあいつでも好きにしてくれて構わないからよ。
手助けと呼べるもんでもねえだろ、それに俺が手を貸すまでもなくお前は立派にやり遂げていたからな。
こっちは大体22時辺りから暇してる事が多い。何日か都合の良い日を挙げてくれりゃあ合わせやすいかもしれねえな。検討よろしく。

そろそろ伝言を取り下げようかなって思っていたから、驚いたよ。返事を有難う。

それにしても残念。被り物を変えたら君も脱いで来てくれるだろうって算段を立てていたのに。僕の考えは浅はかだったみたいだ。
僕は被り物でもないさ。あの時も話してた通り、あの姿じゃない事が多いから。答えは言わなかったけどね。
それこそ早めに変わるって言えば良かったね。今度会うときは、君は被り物を脱いで おいでよ。なんて、淡い期待をしてる僕に乗ってくれると信じてるよ。

日取りについてだけど、22時以降であれば僕の方も時間が合わせやすいから、寧ろ好都合だ。明日以降、もし都合の良い日があれば教えてくれると欲しいな。

お前が消す前に気付けて良かった、姿が違ったもんで首を傾げたが題名が分かりやすかったな。ありがとよ、アルミン。

…ん？お前は普段はあの姿じゃねえのかよ。完全に勘違いしてた。まさかアルミンだったとはな…特徴で言えば似てるけどよ。俺にだけ吐かせといて内緒にするとは良い性格してやがる。けどまぁ、ここで正解が分かったから良しとするか。
おいおい、意気投合したのは俺とだろうが。女子の方が良いとはどういう事だよ、この男前じゃ不満ってか？俺は天邪鬼なんでね、お前の期待を粉々に砕くのも良いんじゃねえかと思ってんだが。

だったら時間が出来そうな日に知らせる。なるべく直前じゃなく前もってここに連絡入れるからよ。平日でも週末でもどっちでも良いのか？

その場を切り抜ける為なら姑息な手さえ選択するのが僕の得意技だからね。
ごめんね、ジャン…でも、僕だって男なんだ！君が意気投合したと思ってくれてたって事は理解したよ。ところで、その男前は何処にいるのかな？僕もその人に会ってあやからないと。
だとしても、君は一肌脱いでくれると信じてるよ。この話に乗ってくれないのなら…続きは会った時にでも言おうかな。

早めに分かればどちらでも構わないよ、予定があれば時間までに書き置きを残せるよう小まめに確認には来るよ。
ただ、そう遠くない日取りで会えれば嬉しいかなとは伝えておくよ。鉄は熱いうちに打てとか、善は急げって言うからね。

調査兵団にとってお前のその得意技とやらは必要なのは認めるけどよ。俺にまで使って見せなくて良いぞ。お前がどんな男なのかは近くで見て良く知ってる。
素直に認めてんじゃねえよ、お前が女子大好きだって思春期らしい年頃な男なのは分かった。…ここだ、目の前にいる。おい、こっち見ろ。目を逸らしてんじゃねえ。
一体いつから…アルミン…てめえは俺を……、と便乗してやらねぇからな。

そうして貰えると助かるぜ。とりあえず、週末はどうなるかまだ分かってねえから月曜を予定しておいてくれ。月曜前に時間が出来そうなら伝えに来る。当日の天気が槍の雨、なんて事にならなきゃ良いな。

その点、君の方が意外に素直で純粋かもしれない。挙げ句、弄りやす…何でもないよ。
ジャンだって好きだろう？僕らは兵士だけど思春期男子なんだから、この考えは健全さ。ごめん…君の後ろからマルコが顔を出して手を振ってるものだから、彼ばかりに目がいってしまって。
もう乗ってるじゃないか、ジャンってさ…実は結構優しいよね。

了解、じゃあ一応は月曜を予定しておくよ。それまで何度か此処を行き来する事があるだろうから板を立てようかなとも思っていたけど、どうかな？話しているのも楽しいからって僕の一方的な気持ちだけではあるから、君の意見を聞かせて欲しいな。
ジャンは槍の雨を降らせるつもりなの？この世界は槍が降ることもあるのか…なんてね。

お言葉に甘えて、板を立てさせて貰ったよ。
其処で心置き無く、とはいかないかもしれないけれど話そうか。君が足を運んできてくれるのを楽しみ待ってるよ。