1 リヴァイ

12月6日

最近、毎夜、毎朝、奇妙な夢を見る。
内容は辻褄の合わない断片的なもの。
目が覚める前の数分…、または数秒に見てる。

出てくる相手は日によって違う。
話す事も区々。

一つだけ、共通してるのは、
12月6日が出てくる事。
俺が、12月6日を迎えたくないと思ってる事。

何かあったのか、
考えても答えは出ない。

棄てられたのは、年末。
年明け、部下に顔色が悪いと心配かけちまったから間違いねぇ。

……、切っ掛けを俺が作ったのも、
もっと後…の筈だった。

無意味な行動だと思いながら、
消されても消せずにいる手紙を読み返した。

……切っ掛けは、もっと後じゃなく、
この時にはもう。


傷付けた。
鈍い自分に嫌気が差す。


幸せにしてるか。
互いに想い合える相手と暖かく過ごしてるか。


もしそうなら、
こんなところ見もしないだろう。
気付かれる事もない。
2 エルヴィン・スミス
久し振りに覗いた場所をくまなく見て回ると随分古びた言の葉の題名に思い当たる節があった、私の姿がお前の宛てる相手と合致するかしないか、真の姿か偽りの姿かも添える必要はあるまい


随分と年月も経っている…

ただ、その日付だけが気掛かりだっただけだ


その日付だけが、な