独り言

あんたは俺に何度も謝るが、謝らなければならないのは本当は俺の方なのだ。
待つと言っておきながら耐え切れずに離れようとするのはいつも俺の方で、そんな俺の手を掴んで引き寄せてくれるのはあんただろう。

負担にはなりたくない。ゆっくりでも構わぬ。あんたが元気な姿で会いに来てくれる事……それが今、俺が一番望んでいる事だ。

気になる組合があるんだが、久し振りすぎて危ういんだよな‥。誰かに稽古付けてもらってから行くか？いや、それだと埋まっちまうかも知れねえから‥なんて考えながら何日か経ってるが、まだ決められねえ。どうするか‥な。

……いつの間にか、消えてしまった。それでも尚、文が来ぬと言う事は……

状況を考えれば送りにくいのも頷ける。だが、せめて一言欲しかったと言うのは俺の我儘だろうか。
……俺はあんたと出逢えて幸せだった。不幸だと思った事は一度も無かった。
ありがとう。さようなら、総／司。

僕には君を幸せにしてあげることが出来ない…。それでも何度も僕の元を離れなかったね。
嬉しい反面やっぱり悲しませてしまっている自分が情けなかったんだ。
僕の元に戻っても同じこと。君には同じ苦しみを与えてしまう。
大切な人だからこそ幸せになって欲しいんだ。
……でも正直、他の誰かに渡すなんて考えたくもないさ。
出来ることなら今すぐ触れたい。
そんな事言える立場じゃないんだけどね。
自分の幸せを最優先によく考えなよ。
ね、千鶴ちゃん。

詳しい事は、隊規に反する為ここでは言えぬのだが。

……「何故」。今の俺の気持ちを言葉にするとすれば、この一言に尽きる。