過去ログ19 2005/9/26 18:35

#藤

喉が痛い痛いたい家に帰りたいけれど
家の方角を忘れて泣きそうになる
声が 
喉の奥にひっかかって声に為らない感覚
壁に右手をついて
黎明を待つ
下を向いてるから通行人との間にさりげなく壁
こんな自分はいやだなぁ
だけどこれ以外ないだろうなぁ
たしか自分には恋人がいたけれど
ここ数日声もきいてない
数日?数時間?数週間?数年間?
わからないや
なにが正しいことで自分にとって何が
ただしいことか もうわからない

壁についていた手がぶるぶるふるえて
自分は今 寒いのである ということを知る



2005/9/26 18:35
HP

#優
君が見てきたきた
全てのもの

うまく
言えないけど

きっとそれは
素敵なもの

え?なぜって?

だってそれは

今の君が
素敵だから
2005/9/26 5:36
HP

#・
誰かが床を叩いた
悔し涙を浮かべながら

自分のいたらなさを
なげくその裏で
かわいそうにと
自分を撫でていた

誰かが床を叩いた

その振動は地面に伝わり
小さく地殻をふるわせ
溶岩さえも波立たせると
広大な
砂漠の大陸へと伝播した


そこではある母親が
乾いた地面に立ち尽くし
泣くこともしなくなった
幼子の小さな口に
濁った水を含ませていた

最後の水だと知っていた

やがて
小さな幼子の
小さな鼓動が
最後の脈を打ち終えた

それは
母親の足元
乾いた地面からの
小さな振動に
応えたかのような
小さな鼓動だった
2005/9/24 20:42

#しゆ
全て
*


嘘でも云わないよ

もうどうにもならないから


銃を握り締めて

うたうよ


ほら
2005/9/23 14:45

#おる
沈みそうになったら
情けない低落を
見せようとしていた自分を
見離して
蹴っ飛ばすんだ

わたしのことを
もう寒い子って言わないで
ヒリヒリしてる感情は十分に
感じているから
ハツラツとしたわたし
おどけてみるわたし
甘えるわたし
全部 れっきとしたわたし

口癖や趣味
ファッションセンス
みんなと違ったって
軽くあしらわないで

心にアザがあること
あんたらは
知らないでしょうよ
態度には表さないから
でも
分かる人には分かるみたい
「同じ匂いがする」って
近付いてくるの

時代と掛け離れた言動をして
流行から外れたわたしでも
寒い子って言わないでいてくれる人
いるんだね中には


あなたがいてくれるからズレたわたしでも
少しだけ自信
持てるようになった
群れるのが嫌いなのも
同じなんだね


踵を返して
タンタンと
不思議なリズムで
似たような色に混じった
今まで嫌いだった色
今 一面に染め上げて


*
2005/9/22 13:42
HP