落葉亭
過去ログ18
2014/2/5 19:06
▼chiharu隙間風ほんの小さな嘘なれど
賀状出す院内郵便ポストかな
乗初やふるさとまでの切符買ふ
初電車待つと切符を握りしめ
初旅のスーツケースを新しく
就職の決まりたる子と初詣
喰積や母の真白き割烹着
母いつも和服でとほす三ヶ日
ひらかなを覚えたる子と歌留多取り
福引にタッチパネルといふ時代
棒となる足投げ出してスキー宿
背に翼まとひてスキージャンプかな
星冴ゆる窓辺に運ぶ椅子ひとつ
納車日は一月十八日午後
大寒の空席多きシネマかな
包丁に身を乗せて切る寒の餅
君の夢見るために敷く蒲団かな
主亡き家そのままに竜の玉
人住まふこと無き屋敷竜の玉
ストーブを早く点けてと言へなくて
キーボードを打つ指先の悴めり
水替へる午前七時の冬薔薇
白梅に雲なき空の青さかな
水仙の香り漂ふ遊歩道
水仙の花満開といふ旅路
2014/2/5
▼chiharu山茶花、平成26年2月号
短日の歩幅大きくなりし帰路
人肌にミルク温め今朝の冬
落葉掃く箒の音とハミングと
缶蹴の缶残されて暮早し
会話ふとそらしたくなり蜜柑剥く
2014/2/5
▼chiharuホトトギス、平成26年2月号
遊ぶ子のもう誰もゐぬ秋の海
歩きたき日や秋晴の空の下
2014/2/5
▼chiharu2014年1月
隙間風ほんの小さな嘘なれど
賀状出す院内郵便ポストかな
乗初やふるさとまでの切符買ふ
初電車待つと切符を握りしめ
就職の決まりたる子と初詣
喰積や母の真白き割烹着
母いつも和服でとほす三ヶ日
ひらかなを覚えたる子と歌留多取り
福引にタッチパネルといふ時代
棒となる足投げ出してスキー宿
背に翼まとひてスキージャンプかな
星冴ゆる窓辺に運ぶ椅子ひとつ
納車日は一月十八日午後
大寒の空席多きシネマかな
包丁に身を乗せて切る寒の餅
君の夢見るために敷く蒲団かな
主亡き家そのままに竜の玉
人住まふこと無き屋敷竜の玉
ストーブを早く点けてと言へなくて
キーボードを打つ指先の悴めり
水替へる午前七時の冬薔薇
白梅に雲なき空の青さかな
水仙の香り漂ふ遊歩道
水仙の花満開といふ旅路
2014/2/5
▼chiharu山茶花、平成26年1月
秋晴やビルに緊急ヘリポート
金木犀咲き始めたる誕生日
朝寒や始発駅まで子を送り
2014/1/3