落葉亭

過去ログ19 2014/2/8 20:12

▼chiharu
山茶花、平成26年2月号

短日の歩幅大きくなりし帰路

人肌にミルク温め今朝の冬

落葉掃く箒の音とハミングと

缶蹴の缶残されて暮早し

会話ふとそらしたくなり蜜柑剥く
2014/2/8

▼chiharu
ホトトギス、平成26年2月号

遊ぶ子のもう誰もゐぬ秋の海

歩きたき日や秋晴の空の下
2014/2/8

▼chiharu
2014年、1月

隙間風ほんの小さな嘘なれど

賀状出す院内郵便ポストかな

乗初やふるさとまでの切符買ふ

初電車待つと切符を握りしめ

初旅のスーツケースを新しく

就職の決まりたる子と初詣

喰積や母の真白き割烹着

母いつも和服でとほす三ヶ日

ひらかなを覚えたる子と歌留多取り

福引にタッチパネルといふ時代

棒となる足投げ出してスキー宿

背に翼まとひてスキージャンプかな

星冴ゆる窓辺に運ぶ椅子ひとつ

ラジオ今大瀧詠一風邪の夜

納車日は一月十八日午後

大寒の空席多きシネマかな

包丁に身を乗せて切る寒の餅

君の夢見るために敷く蒲団かな

主亡き家そのままに竜の玉

人住まふこと無き屋敷竜の玉

ストーブを早く点けてと言へなくて

キーボードを打つ指先の悴めり

水替へる午前七時の冬薔薇

白梅に雲なき空の青さかな

水仙の香り漂ふ遊歩道

水仙の花満開といふ旅路
2014/2/8

▼chiharu
山茶花、平成26年2月号

短日の歩幅大きくなりし帰路

人肌にミルク温め今朝の冬

落葉掃く箒の音とハミングと

缶蹴の缶残されて暮早し

会話ふとそらしたくなり蜜柑剥く
2014/2/5

▼chiharu
ホトトギス、平成26年2月号

遊ぶ子のもう誰もゐぬ秋の海

歩きたき日や秋晴の空の下
2014/2/5

2018

掲示板に戻る