落葉亭

過去ログ62 2015/9/14 6:02

▼chiharu
ホトトギス、平成27年9月号

遠足のパンダ見てゐるガラス越し

囀やテラスの窓を全開に
2015/9/14

▼chiharu
平成27年、8月

願ふには足りぬ時間や流れ星

流星や日本最南端の島

砂浜に寝転んで見る天の川

明日咲く木槿の花の蕾かな

教会の庭に咲きゐし花芙蓉

一泊の別れの朝に咲く芙蓉

花芙蓉てふ日の丸に似たるもの

白きもの混じりし君の髪洗ふ

夜濯ぎや戦ひ終へしユニフォーム

渋滞は覚悟の上の揚花火

向日葵の背丈羨ましく思ふ

行く夏のあの日の空と海の青

行く夏に取り残されてゐるやうな

蝉時雨いま故郷の駅に降り

八月ももう終はりかと夫の言ふ

拾ひたる落蝉そつと木に戻す
2015/9/14

▼chiharu
茶花、平成27年9月号

入梅やカラフルな傘欲しくなり

厨から母の歌声茄子の花

蜘蛛の糸髭に貼りつけ猫戻る

薫風や天守閣より海見えて

下駄箱の上の電話と水中花
2015/9/5

▼chiharu
ホトトギス、平成27年9月号

遠足のパンダ見てゐるガラス越し

囀やテラスの窓を全開に
2015/9/5

▼chiharu
成27年、8月

願ふには足りぬ時間や流れ星

砂浜に寝転んで見る天の川

明日咲く木槿の花の蕾かな

教会の庭に咲きゐし花芙蓉

一泊の別れの朝に咲く芙蓉

花芙蓉てふ日の丸に似たるもの

白きもの混じりし君の髪洗ふ

夜濯ぎや戦ひ終へしユニフォーム

渋滞は覚悟の上の揚花火

向日葵の背丈羨ましく思ふ

行く夏のあの日の空と海の青

行く夏に取り残されてゐるやうな

蝉時雨いま故郷の駅に降り

八月ももう終はりかと夫の言ふ

拾ひたる落蝉そつと木に戻す
2015/9/5

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