落葉亭

過去ログ82 2016/5/17 22:37

▼chiharu
ホトトギス、平成28年3月号

秋晴や気合を入れて洗車する

セーターの赤は元気になれる色

青汁に欠かすことなきセロリかな
2016/5/17

▼chiharu
平成28年、2月

和菓子屋もバレンタインのチョコを売る

バレンタインデーオムレツにハート書く

富士山の湧き水が命の水菜

あとはただ見守るだけの大試験

春寒や計画停電の知らせ

春寒し逝きたる友の骨拾ふ

恋猫の恋に未練の無かりけり

片恋といふ恋もあり猫の恋

蓬摘む近くの野原まで家出

あの坂を登ればミモザ咲くホテル

出勤の午前六時のミモザかな

ふるさとは坂多き町梅香る
2016/5/17

▼chiharu
山茶花、平成28年5月

和菓子屋もバレンタインのチョコを売る

富士山の湧き水が命の水菜

あとはただ見守るだけの大試験

旅情報サイト閲覧して日永

履歴書に鶯餅の粉が飛ぶ

初午や糊の匂ひの狐面

まだ若き人の訃報や冴返る
2016/5/9

▼chiharu
ホトトギス、平成28年5月

君の夢見るために敷く蒲団かな

乗り損ねたるバスを待つ寒さかな

梟の小物集めを趣味として

古日記吾子の成長記録とも
2016/5/9

▼chiharu
平成28年、4月

旅情報サイト閲覧して日永

長き日や秒針のなき腕時計

シクラメン迷ふことなく白を買ふ

夕桜ひとつ手前の駅で降り

ふらここの背中を押してくれし母

春の夜の薄紅色となるタワー

いち早く咲いて窓辺のチューリップ

囀りの森のピッコロ奏者かな

風格の身延のしだれ桜かな

夜桜や途中下車して帰る道

花びらはハートのかたち初桜

立つたまま食べるステーキ四月馬鹿

四月馬鹿体重計にそつと乗る

沈丁花ふと立ち止まりたることも

咲き誇る桜と散り誇るさくら

ダム底に沈む桜を移植せり

春風やバスに乗るまで海を見て

窓若葉スターバックスの二階席

風船を飛ばしてチャペルウェディング

桜咲く野にたくさんのもぐら穴

桜散る目黒雅叙園いけばな展

淹れたてのコーヒーの香とネーブルと

子燕の今巣立ちたるばかりかな

かすみ草足して花束出来上がる

私より彼女が綺麗かすみ草

春日向しばし窓際族となる

同窓会六時集合昭和の日
2016/5/9

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