落葉亭

過去ログ81 2016/5/8 20:54

▼chiharu
平成28年、4月

旅情報サイト閲覧して日永

長き日や秒針のなき腕時計

シクラメン迷ふことなく白を買ふ

夕桜ひとつ手前の駅で降り

ふらここの背中を押してくれし母

春の夜の薄紅色となるタワー

いち早く咲いて窓辺のチューリップ

囀りの森のピッコロ奏者かな

風格の身延のしだれ桜かな

夜桜や途中下車して帰る道

花びらはハートのかたち初桜

立つたまま食べるステーキ四月馬鹿

四月馬鹿体重計にそつと乗る

沈丁花ふと立ち止まりたることも

咲き誇る桜と散り誇るさくら

ダム底に沈む桜を移植せり

春風やバスに乗るまで海を見て

窓若葉スターバックス二階席

風船を飛ばしてチャペルウェディング

桜咲く野にたくさんのもぐら穴

桜散る目黒雅叙園いけばな展

淹れたてのコーヒーの香とネーブルと

子燕の今巣立ちたるばかりかな

かすみ草足して花束出来上がる

私より彼女が綺麗かすみ草

春日向しばし窓際族となる

同窓会六時集合昭和の日
2016/5/8

▼chiharu
平成28年、4月

旅情報サイト閲覧して日永

長き日や秒針のなき腕時計

シクラメン迷ふことなく白を買ふ

夕桜ひとつ手前の駅で降り

ふらここの背中押してくれし母

春の夜の薄紅色となるタワー

いち早く咲いて窓辺のチューリップ

囀りの森のピッコロ奏者かな

風格の身延のしだれ桜かな

夜桜や途中下車して帰る道

花びらはハートのかたち初桜

立つたまま食べるステーキ四月馬鹿

四月馬鹿体重計にそつと乗る

沈丁花ふと立ち止まりたることも

咲き誇る桜と散り誇るさくら

ダム底に沈む桜を移植せり

春風やバスに乗るまで海を見て

窓若葉スターバックス二階席

風船を飛ばしてチャペルウェディング

桜咲く野にたくさんのもぐら穴

桜散る目黒雅叙園いけばな展

淹れたてのコーヒーの香とネーブルと

子燕の今巣立ちたるばかりかな

かすみ草足して花束出来上がる

私より彼女が綺麗かすみ草

春日向しばし窓際族となる

同窓会六時集合昭和の日
2016/5/8

▼chiharu
山茶花、平成28年4月

雪原の視界遮るものもなし

全身を粉にまみれて餅をのす

合の手の阿吽の呼吸餅をつく

まづ転ぶことを覚えてスキーの子
2016/5/8

▼chiharu
ホトトギス、平成28年4月号

着ぶくれて覗く天体望遠鏡

生きてきた証のやうな古日記

古日記吾子の成長記録とも

木の葉髪学びに齢なかりけり
2016/5/8

▼chiharu
平成28年、3月

あたたかや本を抱へて公園へ

窓に貼りたる「草餅始めました」

移築せし古民家カフェの雛かな

朝寝して吾子の目覚ましで起きる

桜餅葉を食べる人食べぬ人

青ぬたや買ひ漏らしたる味噌買ひに

単線に待ち時間あり春の雨

好きなだけクレソンを摘む春の川

卒業の子の寄せ書きの一行詩

念入りにホルンを磨き卒業す

歩きつつ摘みし蕨の一握り

桜貝拾ひ納めしオルゴール

踏青や犬の飛びつくフリスビー

春めいてお洒落の意欲高まりぬ

古ぼけた卓球台に春日差す
2016/5/8

8280

掲示板に戻る