┼ 鎖唄 ┼
過去ログ539
2010/4/22 22:39
投稿者:トイ波打つ唇とからんからん
ドアベルは優しく迎えてくれた
冷ややかな手ばかり
握っていたものだから
どうにもいかなくあたたかく
ぱちんぱちん
叩けよ叩け二つの掌
波打って届け芯まで届け
心なく笑みを
屈託なく雑言を
凪いで眠れ夢まで深く深く
[次のお題は?]
蜜柑
4/22 22:39
投稿者:煙星詩人雨音 辺り一面歓喜の雨音
大観衆が見守るステージへ喝采の雨音
神々の祝福を告げる雨音
春の訪れを祝う
湖面に染み入る雨音
夏の大地を一瞬で潤す
草木を叩く夕立の雨音
心の旋律に奥深く溶け込む晩秋の雨音
凍りそうな自転車の手に
傘に打ち付ける冬の雨音
トタンの屋根を打ち鳴らす流星雨の雨音
1945の日本の空に落ちた
黒い雨の雨音
人類を祝福した喝采の雨音…
夜中
家の前の濡れた道路を
優しく走り去る車のタイヤの音を聞いて
子供の頃の私は
どれだけ癒されたことか
寒い夜に空を見上げ
心に降ってくる目には見えない雨粒
これには本当に音がない
今すぐ外に出れば誰だってこの雨にあたれる
音はしないのだけれども…
[次のお題は?]
「音」についてでお願いします。
4/21 2:33
投稿者:葉月水滴ふらし 洗い流そう
悲しみを
洗い流そう
憎しみを
水の音は君の味方
落ち着く温度で調節して
洗い流そう
羽根を癒して
無邪気な音も聞こえるよ
[次のお題は?]
雨音
4/21 0:32
投稿者:無常大阪
ポッ…人の心はガラスで出来てる
だから
熱すぎる想いを注いじゃいけない
触れる事すら出来なくなってしまうから
少し冷ましたくらいがちょうどいいのさ
だってお風呂なんて40度でも熱いくらいなんだから
慌てないで ゆっくりと
少しずつ 少しずつ…
[次のお題は?]
お風呂かシャワー
4/19 21:58
投稿者:林檎ピーター・パン症候群まだ見ぬ未来を前に
大人になんてなりたくない と
自分が大人だと思っていた筈の
子供が、云う
立ちすくむ
もう子供じゃ居られないと知ったから
夢を上手に見られなくて
寂しいと言ってはいけなくなるのなら
泣いてはいけなくなるのなら
そんな未来要らないと
走り出した
「お願い早く窓を空けて、」
まだ空は飛べるかな
急いで
怖いよ
すこし寒い
月が白くなる前に連れてって
早く早く
伸びた背と伸びた髪が
悲しい
決して抗えない
時の流れは 無情にも
あたしを押し潰す
何度も 何度も
それを理由に
思い付く限りの、
醜い未来を並べて
声もなく 泣く
「私まだ飛べるかな」
[次のお題は?]
さめる(冷める覚める醒める褪めるどれでも)
4/18 22:14
投稿者:煙星詩人宇宙の膜 天体は一定の質量を越えてしまうと
この宇宙空間には存在しきれなくなるそうだ
春の薄氷を踏み抜いてしまうように…
この宇宙空間からはおさらばしてしまうのか?
天体が何処へ行くのか、その空間はどうなるのか、全く理解できない世界だ
宇宙の薄い膜を踏み抜いてしまってもまたそこには別の宇宙があるのだろうか?
宇宙という概念さえ越えた領域が広がるのだろうか?
人間が想像するだけ宇宙は広がっていくという事なのだろうか?
詩人はここで想像を止めてはいけない宿命を背負わされたのです…
[次のお題は?]
未知、概念・想像を越えた領域、未開などの「未開拓」系でお願いします。
4/16 4:11