落葉亭

過去ログ86 2016/10/8 21:14

▼chiharu
平成28年、7月

捕まへし蜥蜴を猫が見せに来る

汗拭ふ体育館の二階席

育ち過ぎ酢の物にする胡瓜かな

夏ホテルよりエメラルド色の海

夏ホテルトレドの街を一望す

異国より戻りてよりの梅雨入りかな

扇風機スイッチ探す足の指

参拝や汗の石段登り切る

惜敗の汗のマットに伏して泣く

派手な柄着て落ち着かずアロハシャツ

冷蔵庫ドアに給食献立表

炎天下トロンボーンを吹く少女

種の向き見極めてよりマンゴー剥く

特訓の汗の絞れるユニフォーム

腹の子のよく動く日やトマト喰ぶ

サングラスかけてクールといふ女

氷菓喰ぶ山手線に揺られつつ

青芝に寝転んで見るタワーかな

日本一美味しいパスタ夏の昼

日傘差す駅改札を出てすぐに

夕焼の海を見てゐる女の子

帰省子のよく寝よく食べよく笑ふ

巴里祭や夜景を眺めつつワイン

巴里祭や歌で覚へるフランス語

七色のイルミネーション夜の噴水

白南風や海を見てゐる風見鶏

明け方の雷鳴目覚ましとなりぬ

手に汗のシーソーゲームてふ試合

潮風に髪靡かせてサングラス

暫くは道連れにして蝉の殻

夏休自分探しの旅に出づ

Tシャツを脱ぐメガネまづ外す君

湿原の夕日に染まりゆく晩夏

運転の眠気覚ましのラムネ飲む

カラフルなトマトの並ぶサラダバー
2016/10/8

▼chiharu
平成28年、7月

捕まへし蜥蜴を猫が見せに来る

汗拭ふ体育館の二階席

育ち過ぎ酢の物にする胡瓜かな

夏ホテルよりエメラルド色の海

夏ホテルトレドの街を一望す

異国より戻りてよりの梅雨入りかな

扇風機スイッチ探す足の指

参拝や汗の石段登り切る

惜敗の汗のマットに伏して泣く

派手な柄着て落ち着かずアロハシャツ

冷蔵庫ドアに給食献立表

炎天下トロンボーンを吹く少女

種の向き見極めてよりマンゴー剥く

特訓の汗の絞れるユニフォーム

腹の子のよく動く日やトマト喰ぶ

サングラスかけてクールといふ女

氷菓喰ぶ山手線に揺られつつ

青芝に寝転んで見るタワーかな

日本一美味しいパスタ夏の昼

日傘差す駅改札を出てすぐに

夕焼の海を見てゐる女の子

帰省子のよく寝よく食べよく笑ふ

巴里祭や夜景を眺めつつワイン

巴里祭や歌で覚へるフランス語

七色のイルミネーション夜の噴水

白南風や海を見てゐる風見鶏

明け方の雷鳴目覚ましとなりぬ

手に汗のシーソーゲームてふ試合

潮風に髪靡かせてサングラス

暫くは道連れにして蝉の殻

夏休自分探しの旅に出づ

Tシャツを脱ぐメガネまづ外す君

湿原の夕日に染まりゆく晩夏

運転の眠気覚ましのラムネ飲む

カラフルなトマトの並ぶサラダバー
2016/10/8

▼chiharu
山茶花、平成28年7月号

かすみ草足して花束出来上がる

子燕の今巣立ちたるばかりかな

咲き誇る桜と散り誇る桜

春風やバスが来るまで海を見て

桜貝拾ひ納めしオルゴール
2016/7/9

▼chiharu
ホトトギス、平成28年7月号

あたたかや本を抱へて公園へ

青ぬたや買ひ漏らしたる味噌買ひに

卒業の子の制服の寄付をして
2016/7/9

▼chiharu
平成28年、6月

庭に咲くグラジオラスを供花に切る

異国より戻りてよりの梅雨入かな

夏霧の峠運転せしことも

青葉濃き京都は雨の似合ふ町

梅雨晴間電車に傘の忘れ物

最後に食べるババロアのさくらんぼ

紫陽花や夕暮といふ空の色

群青に変はるむらさき濃あぢさゐ

ユニフォーム乾かしてゐる梅雨晴間

カフェラテを片手に散歩青葉風

わが夫の腕に止まりし蚊を叩く

鎌倉に尼寺ひとつ濃あぢさゐ

鎌倉といふブランドも夏野菜

あぢさゐの花を愛する会の人

虹かかる飽くまで青き水平線

梅雨籠りサイト閲覧ばかりして

時の日の時計の電池交換す

時の日や止まりしままの腕時計

トラム過ぐ白夜の街を縫ふやうに

開国の港の町の濃あぢさゐ

家中のシーツを干して梅雨晴間

紫陽花に埋め尽くされてゐる歩道

夏帽や出掛けたくなる海や山

ボーイスカウト九時集合草むしり
2016/7/9

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