落葉亭
過去ログ87
2016/10/8 22:36
▼chiharu山茶花、平成28年9月号
わが夫の腕に止まりし蚊を叩く
時の日や時計の電池入れ替へて
虹かかりあくまで青き水平線
梅雨籠サイト閲覧ばかりして
2016/10/8
▼chiharuホトトギス、平成28年9月号
初夏のガイドブックを持たぬ旅
金色のピアス揺らして夏めきぬ
母の日の母の絵を書く男の子
2016/10/8
▼chiharu平成28年、8月
鍬形の表紙ジャポニカ学習帳
中元やまたバラの絵の包装紙
花火する明日東京へ帰る子と
この旅の締めの線香花火かな
病室の窓に顔寄せ花火見る
原爆忌みな黙祷の甲子園
かなかなや命の燃ゆる音のして
蜩や今ふる里の駅に立ち
流星やオペラハウスを眺めつつ
七夕はハチ公前と人を待つ
秋涼し朝の珈琲テラスにて
夏霧に包まれてゐる展望台
新涼や川の奏でる水の音
夏霧やまだ濡れてゐる滑走路
雨もまた旅の思ひ出休暇果つ
秋暑し道に迷ひしレンタカー
2016/10/8
▼chiharu山茶花、平成28年8月
スペインの白き街並旅五月
更衣エプロン替へしだけのこと
二階席小暗きカフェの窓若葉
背番号なきユニフォーム若葉風
2016/10/8
▼chiharuホトトギス、平成28年8月
立つたまま食べるステーキ四月馬鹿
風船を飛ばしてチャペルウェディング
シクラメン迷ふことなく白を買ひ
満開の花に試練の雨となる
2016/10/8